没入感を高めるため、従来の振動機能に代えて、コントローラーの左右で独立制御する感覚フィードバックのハプティック技術を採用。コントローラー背面のトリガー(L2/R2)には「アダプティブトリガー」を搭載し、ゲーム内の状況に応じて、トリガーの抵抗力が変化する仕様になっている。例えば、レースカーの運転や、弓を引き絞る感覚、タックルするときの衝撃などのリアルな感覚をコントローラーで再現できる。この機能が特に開発で技術的に苦労した点の1つだという。
記者が体験プレイした「ASTRO’s PLAYROOM」では、砂浜や氷の上を歩くステージで、実際にプレイヤーもステージ上にいるような感覚が手元で得られたほか、水中で泳ぐステージでは水の抵抗なども感じられた。
コントローラーには、傾きを感知するセンサーやタッチパッドに加え、マイク機能も初搭載。コントローラーに息を吹きかけると、ゲームのステージ内の風車が回るアクションが搭載されていた。マイクの搭載で、チャット時のヘッドセットが不要になった。
これまで記者はプレイステーションのコントローラーに対しては「純粋なコントローラーの役割に徹している」という印象を抱いていた。このため、コントローラーの表現の幅という意味では、任天堂の「Wii」シリーズや「Switch」が上回っていたように感じる。
だが今回、新コントローラーに触れたことで、歴代プレイステーションが築き上げた強力なグラフィック性能と、任天堂製のゲームハードの良い側面を両立させたゲームハードになり、年齢や性別を問わず楽しめる仕様になっていると感じる。
特に新搭載のレイトレーシングと呼ばれる技術によって、水やガラスに当たる光の屈折など、光に関する細部の映像表現を現実との違いが分からないレベルまで引き上げ、特出した映像美によって没入感をより高めている。
ローディングの短さもPS5の大きな特徴だ。PS5からはHDDに代わり、SSDをSIE製のゲームハードとして初めて標準搭載。PS5のSSDは5.5GB/sの高速読み込みを実現した。旧機種PS4の読み込む速度と比較するとPS5は約100倍の速度を誇るという。
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