サイバーエージェントは10月7日、LEDの巨大パネル「LEDウォール」とLED照明を組み合わせた「LED STUDIO」をカムロ坂スタジオ(東京都品川区)に設置し、11月からサービスを提供すると発表した。高精細なCG背景をバックに撮影できる施設で、同様の設備を常設するのは日本初だという(10月現在、同社調べ)。
LEDウォールは韓国Samsung製で、サイズは3.2(高さ)×4.8(幅)m。LEDウォールにCG映像を投影し、その前に立つ演者などの被写体を撮影できる。
従来のグリーンバックを使った撮影では撮影後に人とCGを合成する必要があったが、LED STUDIOではCG背景とそれに合った照明のライティングを組み合わせることで臨場感あるバーチャル撮影ができる。撮影後の合成作業を効率化できるメリットもある。
導入の背景の一つには、新型コロナウイルスの感染拡大があるという。サイバーエージェントは「(コロナ禍で)撮影の時間や場所などへの多くの制約が続いている」と指摘。そうした中、LED STUDIOは直接現地に行かなくても、駅や空港などにいるかのようなリアリティーある撮影環境を1つのスタジオ内で再現できるのがメリットとしている。同社はファッションショーやオンラインライブなどでの活用を見込む。
サイバーエージェントは今後、同社の3DCG技術や空間スキャン技術を生かし、LED空間のモデルデータを作成・提供する予定。
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