この記事は新野淳一氏のブログ「Publickey」に掲載された「Oracle Cloud、マルチプラットフォーム対応の運用監視ツール「Oracle Cloud observability and management platform」発表。ログの一元管理から分析、分散トレーシングなど」(2020年10月8日掲載)を、ITmedia NEWS編集部で一部編集し、転載したものです。
米Oracleはこのほど、Oracle Cloudの新サービスとして、さまざまなログの収集、解析、アプリケーション監視などを行える包括的な運用監視ツール「Oracle Cloud Observability and Management Platform」を発表しました。
「Oracle Cloud Observability and Management Platform」は、以下の複数のサービスなどを統合したものです。
ダッシュボードからこれらの情報をまとめて参照できるため、クラウドのインフラレイヤーからミドルウェア、アプリケーションのレイヤーまでを、Oracle Cloudや他社のクラウド、オンプレミスなどのプラットフォームにかかわらず包括的な運用管理を実現すると説明しています。
ログを収集するOracle Cloud Infrastructure Loggingは、Cloud Native Computing Foundationがオープンソースで開発しているログ収集ツールのfluentdエージェントや、ログイベントとしてCloud Eventsに対応。
収集されたログを解析し、グラフなどに可視化するOracle Logging Analyticsは250種類以上のログに対応。機械学習によってアノマリー(異常値)などの発生をほぼリアルタイムに検出します。
Application Performance Monitoringは、コンテナ化されたアプリケーションやKubernetes上の分散アプリケーションなどの性能監視にも対応し、OpenTracingとOpenMetricsに対応した分散トレーシングが可能です。
オラクルユーザーにはおなじみのOracle Enterprise Managerは、Oracle Databaseに対する統合的な運用監視、性能監視を実現します。
Oracle Cloud Infrastructure Operations Insightsは、Oracle Cloudのリソース使用状況などから今後のキャパシティープランニングなどを提供します。
Oracle Cloud Infrastructure Service Connector Hubは、サードパーティーの監視ツールからの情報を一元的に管理するためのツールです。
こうした監視や運用管理のツールはインフラ用、データベース用、アプリケーション用などレイヤーやプラットフォームごとに分かれていることが一般的です。Oracle Cloud observability and management platformは、これらを全てクラウド上で一元的に管理できるようにすることで、いわゆるDevOpsのような開発と運用を連携させつつ早いサイクルで回していく現場で役に立つものになるとみられます。
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