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キユーピーが量子コンピュータ活用 製造ラインの勤務シフト最適化に

» 2020年10月09日 12時49分 公開
[井上輝一ITmedia]

 キユーピーが、製造ラインで働く従業員のシフト最適化に量子コンピュータなどを活用した解析サービスを採用した。サービス開発元のグルーヴノーツ(福岡市)が10月9日に発表した。

 キユーピーは、惣菜工場の従業員のシフト作成にグルーヴノーツの解析サービス「MAGELLAN BLOCKS」(マゼランブロックス)を活用。グルーヴノーツとともに実証実験を行ったところ、熟練のシフト作成者が30分かけて作成したシフト表と比べても遜色ない結果を、1秒で示せたという。

シフト作成の難しさ

 マゼランブロックスは、量子アニーリング方式の量子コンピュータやAIなどを使って、いわゆる「組合せ最適化問題」を解けるとするサービス。量子コンピュータにはカナダD-Wave Systemsの量子アニーリングマシンを採用している。

 2社は今後、製造ラインに人とロボットが混在する際の最適なシフト作成や製造順序の最適化に向けた取り組みを進め、今後見込まれる人手不足問題に対応していきたいとしている。

ロボットの性能が人と同じ程度だとちょうどいいことはすでに分かっているという

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