米Microsoft、「Microsoft Edge for Linux」プレビュー版をついにリリース Linux版を開発する理由とは?
この記事は新野淳一氏のブログ「Publickey」に掲載された「マイクロソフト、「Microsoft Edge for Linux」プレビュー版をついにリリース。なぜマイクロソフトがLinux版を開発しているのか?」(2020年10月21日掲載)を、ITmedia NEWS編集部で一部編集し、転載したものです。
米Microsoftはこのほど、同社のWebブラウザ「Microsoft Edge」のLinux対応版をプレビューとして公開したと発表しました。現時点で対応するLinuxディストリビューションは、Ubuntu、Debian、Fedora、openSUSEの4種類。
Microsoft EdgeのLinux版プレビューリリースは、Microsoft Edge InsiderのWebページもしくはLinux Software Repository for Microsoft ProductsのWebページから入手可能です。
なぜMicrosoftはMicrosoft EdgeのLinux版をリリースするのか
Micorosft EdgeのLinux対応が進められていることは公然の秘密としてこれまで語られてきましたが、先月開催されたオンラインイベント「Ignite 2020」でプレビュー公開の予定が初めて発表されました。
関連記事:[速報]マイクロソフト、Linux対応の「Microsoft Edge on Linux」、来月プレビュー公開へ。Ignite 2020
MicrosoftがMicrosoft EdgeのLinux版をリリースする目的は、「Microsoft 365」を強化するという製品戦略にあると考えられます。
MicrosoftはMicrosoft Edgeを単純なWebブラウザソフトウェアとしてではなく、サブスクリプションモデルでWindowsやOffice、OneDriveなどを含むビジネス向けソフトウェアスイートを提供する「Microsoft 365」の一員として位置付けています。
そして現在Microsoft 365の新機能として同社が開発中の、エンドポイントにおける統合的なガバナンスとデータ保護を実現する「Endpoint Data Loss Prevention」はMicrosoft Edgeもサポートしており、管理者による集中管理の対象となります。
これにより、例えば会社から提供されておらず管理対象にもなっていないユーザー自身が所有するデバイスをリモートワークで用いても、管理されたWebブラウザにより安全なエンドポイントを実現する、といったことが可能になるのです。
Microsoft Officeを含む多くのビジネスアプリケーションがWebアプリケーションとして利用可能な現在、すでにMicrosoft Edgeは、Windows、Mac、iOS、Androidをサポートしています。
これにLinuxが加わることで、同社はMicrosoft Edgeを通じて、Microsoft 365をあらゆるOSをサポートする包括的なビジネスアプリケーションプラットフォームとして強化できることになるわけです。
少し踏み込んだ表現をすれば、MicrosoftはMicrosoft Edgeの対応OSを広げることで、WindowsではないOSのユーザーに対しても幅広くMicrosoft 365のユーザーになってもらえるように製品を強化している、そう言い換えてもいいのかもしれません。
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