旅行代金がおトクになる「Go To トラベル」、みなさんは使われたでしょうか?
Go To トラベルは、コロナ禍で打撃を受けた観光業界を支援するための政府の事業です。対象の旅行予約サイトなどから予約すれば、旅行代金の35%の割り引きを受けられます。さらに、旅行代金の15%分の「地域共通クーポン」(紙または電子クーポン)がもらえます。
合計で、旅行代金の半額が補助される仕組みです(1人1泊当たり2万円まで、日帰りは同1万円まで)。
記者も10月、Go To トラベルを使って旅行しました。その際、地域共通クーポンが使える店舗が予想以上に幅広いことに驚きました。
本来、観光業支援のためのクーポンですから、観光施設や土産店など観光関係の店舗だけで使えるのだろうと思っていたのですが、違ったのです。
このクーポンが使える店舗は、地域の土産店などだけでなく、衣料品チェーン「ユニクロ」や、家電量販店「ヨドバシカメラ」「ビックカメラ」、コンビニチェーン「セブン-イレブン」「ローソン」など(一部店舗を除く)といった、一見、観光に関係なさそうな全国チェーンのお店でも利用できるのです。
コンビニは旅行中に使うことも多そうですし、ユニクロで旅先用の服を調達することもありそうではありますが、家電を買うことはあるのか……? 観光振興という本来の目的からすると、対象店舗の幅広さはちょっと不思議にも思えます。
そこで記者は、「なぜ、旅行と直接関係なさそうなチェーン店でもクーポンが利用できるのか」とGo To トラベル事務局に聞いてみました。
その回答は……
Go To トラベルの事業目的は、観光地での需要喚起、消費の促進と、その地域の経済の好循環を作ることです。コンビニや家電量販店などもその地域にある店舗なので、対象になります。また、クーポンを使う旅行者の利便性を高めるためにも、使い道を広くしています。
事務局によると、全国チェーンの店舗であっても、その地域にある店舗は地域経済を支えている、という観点から、対象になっているとのことです。また、使える店舗が幅広いほど、旅行者としてもクーポン使いやすくなりますから、ユーザーメリットは大きいと言えます。
Go To トラベルで旅行して、旅先で地域共通クーポンが余りそうになった時は、コンビニやユニクロ、家電量販店などをチェックするといいかもしれません。
紙クーポン、電子クーポンどちらに対応しているかは店舗によって異なり、店内の掲示などに明示されています。また、クーポンは1000円単位でお釣りが出ませんから、コンビニで少額の買い物をするには向いていないかもしれません。
対象店舗はこちらの地図からも確認できます。
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