電通は11月2日、量子コンピューティング事業を手掛けるエー・スター・クォンタム(東京都港区)と業務提携を結んだと発表した。広告主が購入したテレビ広告枠の組み合わせを、量子コンピュータを活用して最適化するソフトウェアを共同開発する。親会社の電通グループは同社と資本提携を結ぶ。
エー・スター・クォンタムは「量子アニーリング方式」「量子ゲート方式」などの方式の量子コンピュータに向けたソフトウェア開発などを行う企業。物流や広告の分野で、大量にある組み合わせの中から最適解を導く「組み合わせ最適化問題」の研究をしている。
電通は広告主が購入したテレビ広告枠を運用する仕組みを開発している。従来の計算プログラムでは、広告枠の最適な組み合わせを算出するのに膨大な時間がかかる問題があったという。
今後はテレビ広告枠の最適化の他に、新たなマーケティングサービスの開発を共同で進めるとしている。
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