ITmedia NEWS > STUDIO >

ついにやってきたPlayStation 5発売日 しばらく使って分かったPS5の○と×PS5との日々(1/3 ページ)

» 2020年11月12日 12時26分 公開
[松尾公也ITmedia]

 11月12日に世界一斉に発売された新世代ゲーム機「PlayStation 5」(PS5)。試遊レポート自宅でプレイしたインプレッションを記事にしてきたが、今回はその続き。本日は発売日。超激烈な競争に勝った方々はそろそろ届いて、さっそくゲームを始めているころだろう。「周辺機器だけ全部来たよ……」という声も聞く。

 掲載が遅くなってしまい申し訳ない。これも、ゲームに夢中にさせたPS5が悪い(いや、自分です)。

photo 我が家では横置きだが、一応縦置きの写真も

 まずは一言。PS4の後方互換機能は本当に良くできていて、自分がPS Storeで過去に購入したタイトルに限ってはパーフェクト以上だった。最初からフルスロットルで楽しめるはずだ。

photo PS4タイトル「Ghost of Tsushima」もスムーズに動作

 PS4ゲームの感想については後述するとして、まずは前回の続きから。プリインストールされた、SIE JAPAN StudioのASOBIチームによるPS5ネイティブゲーム「ASTRO's PLAYROOM」。

ASTRO's PLAYROOMの続き

 最初の試遊我が家に届いてから、その大半をこのゲームに費やしてきた。

 ゲーム自体がPS5のさまざまな機能のチュートリアルになっている「ASTRO's PLAYROOM」。前回はその幾つかあるステージの中で、「COOLINGリゾート」を紹介したが、その後、何とか全ステージをクリアしてエンドロールまで見ることができた。チュートリアルゲームとは思えない、なかなかの感動。

 振り返ってみると、自分がゲームをクリアしたのは「ドラクエV 天空の花嫁」が最後だった。ということは、初代からここまで、プレステで最後までやり切ったゲームがなかったということでもある。この26年、僕は何をしていたのだ、と自分の貫徹力のなさに愕然とする。

 そんな自分がなぜ、ASTRO's PLAYROOMを最後までプレイできたのか。ちょっと考えてみた。

 まず、テンポがいい。プレイヤーが相手にやられたり自滅したりして落っこちていってから復帰してリスタートするまでの「間」が絶妙なのである。

 これまでのゲーム機では数十秒リロードで待たされるか、そこに何かトリックを仕掛けて時間を感じさせないようにしていたが、このPS5タイトルではそれが瞬時に行われる。その時間をかせぐために、SIEのリードアーキテクトであるマーク・サーニー氏らが考え出したのが、専用コントローラーでデータを圧縮転送してスピードを稼ぐ「高速SSD」。それが十分に生かされ、この快適さを生んでいるのだ。

 このSSD、PS5のもう1つの快適さである静寂性を生んでいる冷却システムを象徴する「COOLINGリゾート」と同様に、ASTRO's PLAYROOMのステージの1つになっている。「SSDスピードウェイ」だ。その名のとおり、高速で疾走しなければならない。

photo SSDスピードウェイ

 他には「CPUプラザ」、なぜかNVIDIAカラーの「GPUジャングル」「NETWORKスピードラン」「MEMORYスカイ」などがある。

photo CPUプラザの上から見下ろした各ステージの入り口。あ、これはプレステのボタンカラーなのかと今気づいた

 それぞれのステージでミッションを達成すると、おそらく数十アイテムはあると思われる「アーティファクト」という景品がもらえる。これまた楽しみな品ばかりで、どうしてもコンプリートしたくなってしまう。

photo アーティファクトがゲットできるガチャもある。課金は不要
photo
photo コントローラーのさまざまな機能をプレイで覚えられる

 このゲームをやる限りにおいては特にレンダリングがすごい、GPUパワーが圧倒的、きゃーレイトレーシングすてき、というのは感じないのだが、Rスティックで視点を移動させたときのスムーズさは、RyzenとRDNA2ベースのAMD製APUのパワーが生かされたものなのだろう。

       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.