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» 2020年11月27日 12時05分 公開

探し物トラッカー「Tile」で盗まれた自転車を追跡 どうやって?

Twitterで、盗難自転車の追跡劇が話題になっている。被害者の加藤さんは探し物トラッカー「Tile」を使って盗難車の大まかな位置を探り、1日がかりで発見した。

[谷井将人,ITmedia]

 「チャリ盗難犯を追跡実況中」――そんな投稿がTwitterで話題になった。SNSマーケティング事業を手掛けるアリアンの加藤江代表は11月25日昼ごろ、自宅に止めてあった自転車が盗まれていることに気付いた。加藤さんは盗難車の位置を探し物トラッカー「Tile」で追跡。その様子をTwitterで動画配信し、注目を集めている。

photo 盗難車を発見した場面(加藤さんの配信動画より)

 TileはスマートフォンとBluetooth接続して使うトラッカー。最後にBluetoothの接続が途切れた場所をスマホアプリから地図上に表示できる他、Tileコミュニティーに参加することで他のTileユーザーが自分のTileを検知した際に知らせてくれる「コミュニティー機能」を持つ。GPS機能はないが、コミュニティー機能を使えば探し物が離れた場所にあっても追跡できることがある。

photo Tileのコミュニティー機能

 この機能を使って探したところ、加藤さんの自転車は25日午前5時ごろの時点で、千葉県浦安市の東京ディズニーランド付近にあることが分かった。

 加藤さんは「深夜なので、犯人がディズニーに行っているわけではない」と判断。同時に「せっかくレアな状況なので、面白く伝えたい」と思い、レンタカーを借りてTileで逐一位置を確認しながら追跡を始めた。

 「『チャリよ……! 頼む、あってくれ』という気持ちと『これはネタになる!』という気持ちが半々で、恐怖心が1割」(加藤さん)

 盗難車はその後も江戸川区付近で移動を続けた。TileにはGPS機能が無いため、詳細な位置がリアルタイムに確認できるわけではない。ある程度近づいては路上に放置された自転車を見て回るという作業を繰り返し、最終的に26日午前4時ごろに盗難車を発見した。

 加藤さんの職業柄、一連の追跡劇についてTwitter上では「Tileの宣伝ではないか」と疑う声もあった。加藤さんとTileの広報代理店はITmedia NEWSの取材に対し、いずれも「PRではない」と答えている。

 見つけた自転車は警察に相談のうえ持ち帰ろうとしたが、加藤さんは自転車の防犯登録をしていなかったため自分の持ち物であることを証明できず、警察から持って帰る許可は出なかった。「結局、自己責任で持ち帰った」という。

 加藤さんは「防犯登録は保険のようなものだと思っていたが、義務なんだということを初めて知った。とても反省している」としている。

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