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M1搭載MacBook AirとDaVinci Resolve 17βでスピード編集してみた動画編集実務で計るM1 Macの実力(1/4 ページ)

» 2020年12月12日 07時00分 公開
[小寺信良ITmedia]

 M1搭載MacBook Airを導入した小寺信良さんに、4K動画編集マシンとしての実用度を検証してもらう連載の2回目。今回はM1チップに最適化したというビデオ編集ソフト「DaVinci Resolve」を使った動画編集。ソフトに付属する特殊キーボードも検証します。


 前回は、M1搭載MacBook Airを使って、すでにApple Siliconネイティブ化している編集ツール「Final Cut Pro 10.5」でのパフォーマンスを検証した。あの記事で指摘した、外付けドライブが遅いという事実は、これまでそこに着目したレビューがなかったこともあり、大きな反響があったようだ。その後、外付けドライブのパフォーマンステスト記事が数多く出てきたので、ご覧になった方も多いだろう。今回はその続きで、Apple Silicon Macでの動画編集パフォーマンスを別の方向から検証していく。

 2020年は10月以降、面白い製品やアップデートが目白押しの印象だが、編集ツールとしてはBlackMagic Designが投入した新しいキーボードが話題だ。11月11日に発売されたこの「DaVinci Resolve Speed Editor」は、直販価格3万5980円(税別、以下同)だが、キャンペーンとして同社の編集ツール「DaVinci Resolve Studio 17」(3万5980円)を購入すると、無料バンドルされる。つまりソフトを買うと、同額のハードウェアが付いてくるわけだ。とはいえDaVinci Resolve Studio 17はまだβ版であり、正規バージョンは存在しないので、感覚としてはハードウェアを買ったらソフトウェアが付いてくると考えた方が腑に落ちる。

 キャンペーン終了期間は特にアナウンスされていないが、筆者も発売アナウンスの翌日に購入したところ、初期ロットはすでに完売となっていた。筆者宅にモノが到着したのは12月4日のことであった。パッケージ内のDaVinci Resolve Studioはバージョン16が付属しており、17βはWebサイトからのダウンロードになる。

photo ようやく到着した「DaVinci Resolve Speed Editor」

 DaVinci Resolve Studio 17のもう一つのメリットは、M1対応のユニバーサルアプリとして提供されるところだ。しかし現在DaVinci Resolve Studioの公式ページからダウンロードできるβ版はIntelバイナリで、M1対応バイナリは「サポートセンター」ページの「最新ダウンロード情報」からしかダウンロードできない。執筆時点のM1対応最新バージョンは、17.1B Build 9である。一方Intelバイナリ版の最新バージョンは、17.0B Build13となる。

photo 執筆時点の最新ビルドは17.1B Build 9
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