法務省は12月14日、ネット上で誹謗(ひぼう)中傷や名誉毀損(きそん)などの行為が増えているとして、被害を受けた際の相談窓口の選び方を、フローチャートで公開した。人権侵害の被害を減らす啓発活動の一環で、「解決策を相談したい」「悩みを聞いてほしい」といったニーズに合わせた窓口を紹介している。
被害の悩みや不安を聞いてほしい人には厚生労働省の窓口「まもろうよ こころ」を紹介。名誉毀損に当たる書き込みをした人に賠償を求めたい人には弁護士や「法テラス」、犯人の処罰を望む場合は最寄りの警察署や都道府県警本部のサイバー犯罪相談窓口などを案内している。
他にも、迅速なアドバイスが欲しいときは総務省の「違法・有害情報相談センター」、国の機関に相談したいときは法務省の「人権相談」、プロバイダーへの削除要請を代行してほしいときはヤフーなどのIT企業で構成されるセーファーインターネット協会の「誹謗中傷ホットライン」など、組織の垣根を越えて紹介している。
図には各Webサイトへのリンクや窓口の電話番号などを記載。法務省は「ネットを悪用することなく、互いの人権を尊重した行動をとるように」と呼び掛けている。
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