NTTコミュニケーションズと関東学院大学は1月21日、看護部長・看護師長向けのVR研修コンテンツを提供すると発表した。部下である看護師との効果的なコミュニケーション方法をレクチャーする内容。新型コロナウイルス感染症に対応する看護師の心理的な負担や悩みを上司がくみ取って改善できるようにし、安定した医療の提供を支援する。
VRコンテンツは、看護師を取りまとめる看護部長が、部下の看護師長と面談している映像をVR化したもの。視聴者は視点を切り替え、上司・部下それぞれの目線で、相手の質問の仕方や話の聞き方、表情などを観察できる。コミュニケーションのいい例、悪い例を示すことで、悩みや心配事を聞き出す上で効果的な質問方法や話し方を学べるとしている。
コンテンツ制作には、日本VR医学会などの専門機関が協力。関東学院大学が研修の内容や映像のシナリオを作り、NTTコムがVR化した。
日本VR医学会の小山博史理事長は「(VR研修コンテンツは)自分があたかも当事者になったような錯覚を覚える。当事者の心理や反応への理解を深める効果が期待できる」としている。
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