ソニー子会社で、ロボット・プログラミング学習キット「KOOV」を手掛けるソニー・グローバルエデュケーションは1月28日、3D空間でプログラミングを学べる子ども向けのサービスを4月に始めると発表した。シミュレーターにより現実に近い環境でロボットを動かせるという。
同社が始める「VIRTUAL KOOV」は、仮想空間の中で再現されたブロックを組み立て、プログラミングを学ぶキット。KOOVのようにブロックを実際に扱う感覚を体験できるよう、物理演算シミュレーターで摩擦や重力を再現している。
同社は仮想空間を選んだ理由について「バーチャル空間ではより空間の制約がない。より広大なフィールドでロボットを動かせる」と説明。「ブロックの組み立てには時間がかかる。学校の授業で使う場合、バーチャルになることで限られた時間の中でプログラミングに時間を割ける」とした。
専用のアプリと教材も併せて発表。それぞれWindows、Mac、iPadに対応している。
同社は今後、VIRTUAL KOOVにAIなどの技術を取り入れる予定。「バーチャル空間でさまざまな実験を行うことで、段階的にロボット・プログラミングからコンピュータサイエンスまでを学べるようになる」とし、小学生だけでなく中高生の利用も見込むという。
ロボットの国際コンテストの開催やオンラインでの作品共有機能で、ユーザー同士の学び合いも支援する方針。
KOOVは2017年に販売を開始したロボット・プログラミングキット。日本の他、中国、アメリカのユーザーが作成したロボットは15万作品を超えている。
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