米Appleと米Googleのアプリストアから削除され、米Amazon.com傘下のAWSからサーバを停止された米SNSのParlerが復活した。取締役会が1月末に解雇した創業者CEOのジョン・マッツェ氏に代わり、暫定CEOに保守派でトランプ氏支持者として知られるマーク・メクラー氏が就任した。メクラー氏が2月15日(現地時間)、Parlerへの投稿で発表した。
メクラー氏は極右の非営利団体Convention of Statesの代表も務めており、11日には同団体のWebサイトにトランプ氏のツイートは1月6日の議事堂襲撃とは無関係だと主張する動画を投稿した。
復活したParlerは、ロゴもWebサイトも刷新した。新たな概要ページには「Parlerは、近年のIT大手のポリシー変更の影響を受ける問題の解決策だ。プライバシーと個人データの尊重、言論の自由、自由市場、倫理的で透明性のあるポリシーを基盤として構築されている」とある。
AWSなどがParlerを締め出した主な理由は、プラットフォーム上の過激な投稿がサービス提供側のポリシーに違反するというものだった。Parler上では、1月6日の米連邦議会議事堂襲撃の相談も行われていた。
Parlerはこれまで、モデレーションフリーであることが特徴の1つだったが、14日付のParlerのガイドライン(リンク先はPDF)では、アルゴリズムフィルターと人間によるレビューの両方で暴力的なコンテンツに対処するとしている。
米NPRによると、AWSに代わるホストは米SkySilk。同社はNPRに対し、Parler上のコンテンツについて裁判官としての役割を拒否すると語った。
本稿執筆現在、Parlerへのログインには時間がかかり、新規ユーザー登録はまだできない状態だ。
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