政府の「ワクチン接種記録システム」、ITベンチャーのミラボが3.85億円で受注 4月本格稼働へ マイナンバーとひもづけ
政府は2月19日、新型コロナワクチンの接種記録とマイナンバーをひもづける「ワクチン接種記録システム」の開発を、母子手帳アプリなどを手掛けるスタートアップのミラボ(東京都千代田区)に発注すると発表した。発注額は約3億8500万円。65歳以上の高齢者への接種が始まる4月の本格稼働を目指す。
ワクチン接種記録システムは、マイナンバーとひもづけた国民の接種記録をクラウド上で管理するシステム。各自治体が住民の個人情報やマイナンバー、ワクチンの接種券番号などを入力し、CSVファイルとしてクラウド上にアップするとシステムのデータベースに反映される仕組み。国は自治体別の接種状況を把握でき、マイナンバーとともにデータベース上で管理することで、接種までに転居した住民のトレース(追跡)が容易になる。
また、1月に稼働を始めた厚生労働省の「ワクチン接種円滑化システム」(V-SYS)との連携も行えるよう、入力フォーマットもそろえた。
内閣官房IT総合戦略室(IT室)によると、契約は17日付で競争入札ではなく随意契約だった。随意契約にした理由についてIT室は「4月の高齢者の接種開始に間に合わせるため」と説明している。
接種記録とマイナンバーのひもづけを巡ってはワクチンの担当大臣を兼務する河野太郎行政・規制改革担当相が1月25日、国で新システムを構築すると発表。IT室によると「この発表後にミラボを含めた複数社から事業提案があった」といい、「4月の接種開始に確実に間に合わせるとの提案を受けたためミラボに委託した」と事業者選定の理由を明かした。
ミラボは2013年創業のITベンチャー。AIを活用したサービスを複数リリースしており、幼児の予防接種のスケジュール管理サービスは200以上の自治体に採用されている他、申請書類に記載した内容を画像認識AIによって電子化するサービスは内閣官房のマイナンバーサービスに採用されているという。
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