こんなマニアックな音楽アプリ、ソフトバンク的にOKなんだろうか……。
「OTO-nect」というiOSアプリを使いながら自問していた。OTO-nectは、ギターでの弾き語り動画を制作するための音楽アプリだ。ただ、動画撮影の機能はオマケ的な意味合いが強く、このアプリの特徴は、「あなたがiPhoneで録ったギターと歌をAIが最高の音楽に仕立てますよ」という機能にある。つまり、AIがミキシングとマスタリング(音を整える工程)を自動で行ってくれるのだ。
冒頭、なぜ、ソフトバンクの名前を出したのかというと、このアプリ、ソフトバンクグループの社内起業制度「ソフトバンクイノベンチャー」に採択されたプロジェクトだからだ。ただし、2月中旬時点では正式に事業化が決まったわけではない。4月下旬に実施予定の最終審査通過に向けて、パブリックβ版という位置付けでリリースされたという段階。音楽好きの社員が集まり、音に対するこだわりを持ってプログラミングされているアプリだけに、ソフトバンクという、およそ音楽とは懸け離れたビジネス第一主義な企業イメージとのギャップに戸惑ってしまったのだ。
OTO-nectの機能を紹介しよう。端的に表すと、2トラックの多重録音機能を有した録音・録画アプリという位置付けになる。代表的な使い方をフローで表すとこんな感じ。
OTO-nectの音楽アプリとしての最大の特徴が、(4)のAIによる自動マスタリングという部分にあるのは前述の通りだ。
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