米Googleは3月1日(現地時間)、法人向けオフィススイート「Google Workspace」(旧「G Suite」)の複数の新機能を紹介した。コロナ禍でリモートワークが常態化した企業に向けたものが多い。主な新機能を紹介する。
Workspaceの管理者が有効にすれば、従業員は自分のスマートフォンでGoogleアシスタントを仕事用アカウントで利用できる。予定の確認やMeet(Web会議)への参加、メッセージの送信などがGoogleアシスタント経由でできる。スマートディスプレイやスマートスピーカーからの利用はまだβ版だ。
イベントタイプの1つとして「Focus Time」を設定できる。仕事に集中したいときにこの設定にすると、イベントウィンドウに届く通知が制限される。
また、勤務時間と場所(自宅かオフィスか、など)を同僚と簡単に共有できるようになるので、チャットやWeb会議の設定がしやすくなる。
さらに、自分の仕事時間に占めるミーティングの割合などが視覚化される「Time Insights」で仕事効率などを見直せる(この機能は上司には見えない)。
MeetでのWeb会議で、例えばNest Hub Maxのようなスマートディスプレイで参加しつつ、同時にPCでプレゼンを行うことが可能。
スマートフォンでMeetに参加する場合は、ピクチャーインピクチャーのサポートや分割画面のサポートで参加しやすくしたとしている。
「Workspace Essentials」は、昨年5月に登場したドメイン登録不要の手軽なWorkspace。これまでは、Meet、ドライブ、ドキュメント、スプレッドシート、スライドが使えた。これに、Chat、カレンダー、Jamboardが加わる。
frontline worker(最前線で働く現場の作業者)と社内チームのコミュニケーションに特化したエディションとして、「Google Workspace Frontline」を追加する。「企業のデータを安全に保つためのエンドポイント管理などのサポート」が追加される。また、現場でのデータ収集や顧客からのリクエスト管理など、現場の従業員の作業を合理化するためのツールもあり、「現場の従業員がどんなデバイスででも、最高の状態で必要な情報に安全にアクセスできるようになる」としている。
各新機能については、公式ブログ「Google Workspace Updates」で確認できる。
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