英老舗オークションハウスのChristie'sは3月11日(現地時間)、初めて主催したデジタルアートのNFT(Non-Fungible Token、代替不可能なトークン)のオンライン競売で、作品が6934万6250ドル(約75億円)で落札されたと発表した。このオークションは同社にとって、イーサリアムでの支払いを受け入れる初のオークションでもあった。
落札されたのは、デジタルアーティストBeepleとして知られるマイク・ウィンクルマン氏の作品。同氏は2007年5月1日から自身のWebサイトで13年以上、毎日1点のデジタルアートを公開し続けてきた。競売にかけられたのは、BeepleがCristie'sのために作成した「EVERYDAYS: THE FIRST 5000 DAYS」というデジタルコラージュ作品。5000日目までの作品をコラージュにしたものだ。
Christie'sによると、Beepleはこの落札で、高額で作品が売れた生きている芸術家のトップ3入りしたという。
NFTはブロックチェーン上に存在し、デジタルアートの所有権を示す一意のファイルだ。実態はないが、NFTで認証しているものの所有権を主張でき、転売も可能だ。Beepleは2月には別のデジタルアートのNFTを660万ドルで売却した。イーロン・マスク氏の妻Grimesのアートやジャック・ドーシー氏の最初のツイートもNFTとして売りに出された。
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