ITmedia NEWS > 製品動向 >
速報
» 2021年04月13日 11時29分 公開

NVIDIAが「GTC 2021」で発表したことの一部まとめ

NVIDIAは4月12日にオンラインで年次カンファレンス「GTC 2021」を開催し、多数の新製品やプロジェクトを発表した。その一部を紹介する。

[ITmedia]

 米NVIDIAは4月12日(現地時間)、オンラインで年次カンファレンス「GTC 2021」を開催し、多数の新製品を発表した。本稿ではその一部を簡単に紹介する。詳細は各項目にある公式ブログのリンクを参照されたい。

 ceo 基調講演中のジェンスン・ファンCEO

初のデータセンター向けCPU「Grace」

 CPU「Grace」(コードネーム)は、昨年9月に買収を発表した英Armの技術を採用する独自CPU。数十億ものパラメータを含むAIモデルのトレーニングで現在ボトルネックになっているCPUの問題を解するために、GPUと緊密に結合できるCPUとして開発したとしている。AIトレーニングで、現在最速とされるサーバの10倍の性能を提供するという。

 grace 「NVIDIA Grace」

 Grace搭載のスーパーコンピュータを米HPE(Hewlett Packard Enterprise)が構築し、2023年にスイス国立スーパーコンピューティングセンター(CSCS)と米エネルギー省ロスアラモス国立研究所に納入する計画。(公式ブログ

次世代DPU(データ処理装置)の「BlueField-3」

 「BlueField-3」はDPU(データ処理装置)。インフラサービスをx86で実行されるアプリから分離するためのアクセラレータだ。16個のArm A78を搭載し、「前世代のDPUの10倍の高速計算力と、4倍の暗号化速度を提供する」という。BlueField-3はCanonical、Red Hat、VMwareなどがサポートする。先代と完全な後方互換性があり、2022年代1四半期にサンプリングされる見込みだ。(公式ブログ

ハイエンドPCとデータセンター向け新GPU

 ハイエンドPCやノートPC、データセンターのサーバ向けのGPUも発表した。デスクトップPC向け「RTX A5000」と「RTX A4000」は、新しいRT、Tensor、CUDAコアを備え、AI、グラフィックス、リアルタイムレンダリングを前世代の最大2倍高速化する。

 ノートPC向け「RTX A2000」「RTX A3000」には最新のMax-QおよびRTX技術が搭載されているという。

 データセンター向けは「A10」と「A16」。A10は先代の最大2.5倍の仮想ワークステーション性能を、A16は先代より低いコストで最大2倍のユーザー密度を提供する。

 デスクトップとデータセンター向けGPUは4月中にOEMパートナーに提供を開始する。ノートPC向けは第2四半期(5〜7月)に提供の見込み。(公式ブログ

企業向け3Dデザインコラボレーションプラットフォーム「Omniverse Enterprise」

 「Omniverse Enterprise」は、現在オープンβ版として公開している仮想化プラットフォーム「Omniverse」のライセンス版。アプリ作成のためのサーバと仮想ワークステーション機能が含まれている。Omniverseは既にEpic GamesやPixar、Adobe、Autodesk、Box、Lenovo、Cisco Systemsなど多様な企業が採用している。(公式ブログ

 omniverse Omniverse Enterprise

自動運転車向けSoC「DRIVE Atlan」

 「DRIVE Atlan」は、NVIDIAが“車輪付きデータセンター”と呼ぶ自動運転車向け次世代SoC。BlueField DPUを搭載し、発表済みの「Orin」の約4倍の1000TOPS(1TOPSPINは1秒当たり1兆演算)の性能を持つ。Orinは2022年にリリースし、Atlanはサンプル出荷が2023年、車載になるのは2025年とした。(公式ブログ

 atlan 「Atlan」

対話型AIフレームワーク「Jarvis」

 「NVIDIA Jarvis」は、「視覚、音声、言語理解を融合したAIサービスの構築、展開のためのアプリケーションフレームワーク」。既に発表済みのものだが、その提供を開始する。各業界特有の用語を理解する、GPUで高速化された対話型AIアプリを作成するためのディープラーニングモデルが含まれており、「あらゆる業界と分野に簡単に応用できる対話型AIサービスを構築できる」としている。

 開発者はNVIDIAのNGCカタログからトレーニング済みモデルを選択し、自社データとTransfer Learning Toolkitを使ってチューニングすることで、AIの高度な専門知識がなくてもサービスを構築できるという。

 Jarvisはオープンβプログラムとして、第2四半期に提供開始予定。(公式ブログ)。


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.