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» 2021年05月20日 12時35分 公開

カーボン削り出しのトースター「Sumi Toaster」がなぜ最新のオーブントースターに勝てるのか 開発陣に聞いてきた分かりにくいけれど面白いモノたち(3/5 ページ)

[納富廉邦,ITmedia]

 使い方は、とてもシンプル。「Sumi Toaster」をコンロに乗せて中火で約2分、空焼きします。するとトースター内に熱が行き渡り、遠赤外線を発します。そこで食パンを乗せて1〜2分ほど焼いたら、ひっくり返して約1分。これで出来上がり。私の好みは、予熱2分の後、やや弱火にして片面3分、ひっくり返して2分くらい。これだけで、本当に美味しいトーストが出来上がります。

 さらに、バタートーストにしたい時は、片面を焼いてひっくり返した時に、もう片面を焼きながら、バターを乗せてざっくりと塗ります。で、もう一回ひっくり返して30秒程焼いて出来上がり。このバタートーストは本当に絶品です。バターを塗った状態で熱々で食べられるというのも嬉しいところ。

 通常、食パンを普通のトースターで焼くと、内部の水分保有率が90%くらいになるそうですが、Sumi Toasterで焼くと水分保有率は約97%。つまり、パン内部の水分をほとんど逃がさずに内部から温めて焼き上げるから、この美味しさが生まれるということです。そして、そのせいか、とても冷めにくいのです。

 何より私が思う、このトースターで焼いたパンの最大の特徴は、耳がとても美味しく焼けるということです。香ばしく焼けているのに、サックリして柔らかな耳に仕上がるのです。

 これは、切ったバゲットを焼いた時も同じで、皮の部分がとても美味しく食べやすく焼き上がります。「それは、多分、耳の部分はほとんどプレートに触れず、遠赤外線だけで温めている状態だからだと思います」と嶋氏。なるほどと思いました。この耳の美味しさは、最新のオーブントースターでも味わったことがないものでした。

photo 自動車や飛行機などの工業用のカーボン加工を長くやってきた旭工業の技術でカーボングラファイトの削り出しを家庭用製品に仕上げることができた

 「僕はアウトドアとかも好きなのですが、炭の火起こしが下手なんです。それで、家業のカーボンを使えば、簡単に炭火焼きの美味しさが味わえるのではないかと思ったんです」と嶋氏が開発動機を教えてくれました。

 アッシュコンセプトの名児耶氏が「僕が最初に嶋さんに会った時は、カーボンで焼き鳥焼きマシンが出来ないかとか言ってたんですよ」と当時の状況を教えてくれました。

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