実は、この「Sumi Toaster」には「Sumi Nabe」「Sumi Ita」という先行商品があって、本当の自信作は「Sumi Nabe」なのだと嶋氏は言います。
「Sumi Nabeで焼いた鶏の胸肉が、本当においしいんですよ」と嶋氏。Sumiシリーズにはフッ素コーティングが剥がれたら塗り直してくれるサービスがあるのだが、その塗り直しの間、その鶏の胸肉を焼いたものが食べられないのがツライと嶋氏は言います。
Sumi Toasterでも、一人分で良ければ、鶏の胸肉や、タマネギやベーコンなど、何でも焼くことができます。試しに、ぼんじりを買ってきて焼いてみたのですが、本当に、焼鳥屋さんのような味わいになりました。なるほど、炭火焼きといえば焼き鳥ですよね。
「Sumi Nabeは、本当に良い製品なのですが、大きいので価格が6万6000円します。そのせいかあまり売れなくて、それが残念だったのです。どうにかしたいと考えていたら、スタッフから、パンを焼いたらとても美味しいんですよという声が上がって。トースターとしてなら1万円くらいで作れそうだし、手に取って貰いやすいのではないかと考えてできたのが、Sumi Toasterなんです」と嶋氏。
実際はかなり無理をした価格だったのですが、その考えは見事に的中し、現在、Sumi Toasterは、作った分あっという間に売り切れる人気です。工業製品ではなく家庭用製品なので、表面をキレイに磨く工程が必要で、そこに時間を取られるため、中々大量生産が難しいのですが、売れ行きの好評を受けて、生産態勢も整いつつあるそうです。
私は、Sumi Toasterのあまりの良さに、Sumi Nabeも入手してしまったのですが、本当に、何でも美味しくできてしまってビックリしています。鶏の胸肉を焼いたのも確かに美味しいのですが、名児耶氏お勧めのカレーや、アッシュコンセプトスタッフお勧めの肉ジャガ、そしてもちろんステーキなども、なるほど違うとハッキリ分かるのです。
特に、じゃがいもやタマネギ、キャベツなどの野菜を焼いた時に、その威力が分かりやすく発揮されます。見た目はほぼ形が変わっていないのに、じゃがいもなら食べるとほろほろと溶けるくらいホクホクだし、タマネギはトロリとして、しかも、どれもきちんと焼いた香ばしさがあります。
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