その後もFossilやカシオ、LGなどがAndroid Wear端末を発売しましたが、大ヒット、とは言えませんでした。
そんな中での「Wear OS by Google」への改名。2018年3月のことでした。OSの名前を長くするってどうなの、と思ったものです。Googleによる説明は「同OS搭載スマートウォッチユーザーの3人に1人がiPhoneとも端末を連携していたため、その現状を名称により反映させるのが目的」というものでした。よく分からなかった。
2019年1月、Android Wear時代からずっと搭載スマートウォッチを出し続けてきてくれたFossil Groupから、スマートウォッチ関連技術の知的財産と研究開発部門の一部の人材を4000万ドルで買収。Googleは「Fossil Groupの技術とチームをGoogleに加えたことは、スマートウォッチの多様なポートフォリオを可能にし、消費者のニーズに答えようとするわれわれの取り組みを示すものだ」と説明しました。この記事の最後に「Fossilから参加するチームがオリジナルの“Pixel Watch”を開発するのかもしれない」とあります。当時から楽しみにしてたんだなぁ>自分。
Fitbitを買収すると発表したのは2019年11月。フィットネストラッカーとしてはトップシェアで、スマートウォッチも販売していた企業です。
これでいよいよPixel Watch(仮)登場か、とわくわくしましたが、独禁法調査などが長引き、買収完了は2021年1月でした。
ちょっと前後しますが、Qualcommは2016年からWear OS向けプロセッサを出しています。2020年6月発表の「Wear 4100」は小さくなって性能アップ。今年は新OS向けの「Wear 5100」を出してくれるでしょうか?
そして、2021年5月18日、Wear OS by GoogleとTizenの統合が発表されました。
Tizenは現行Galaxy Watchで終了です。Samsungは、向こう3年間はサポートすると言っていますが、次のGalaxy WatchからはWear OS(仮)搭載になります。
Samsungの音声アシスタント「Bixby」とかモバイル決済サービス「Samsung Pay」の運命についてはまだ不明です。
Tizenは門外不出のOSでしたが、Wear OS(仮)はWear OS by Google同様に、OEMに開放されます。もちろん従来どおりアプリ開発者さんも対応アプリを作れます。
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