ちょっと毛色が違うのはIEEE 1394である。これはもともとApple Computer(現Apple)がFireWireとして提唱した規格である。
当初はAppleとTIで開発していたが、途中から色気が出てきたのか、ソニーとパナソニックが加わり、さらにPhilips、LG Electronics、東芝、日立製作所、キヤノン、SGS Thomson、TIなどが加わってIEEEでWorking Groupを結成。最終的に1995年にIEEE 1394-1995として標準化が完了した。
AppleがFireWireを製品として発表したのは1999年のMacworld Expo/San Franciscoでのことで、最初に規格が提唱されてからずいぶんかかった格好だ。
ではIALはFireWireというかIEEE 1394をどうしたかというと、こちらは将来IntelベースのPCにFireWireが搭載される可能性や、その場合の実装について調査したとか、ドライバに関してPnPの実装方法を研究したとかいうレベルで、別に1394 Trade Association 1394TAで積極的に活動したという感じではなさそうである。
実際、2000年くらいまではDevice Bay(Compaq、Intel、Microsoftが1997年に立ち上げた、拡張デバイス向け標準規格。2001年には事実上死に絶えた)向けにUSBとIEEE 1394を供給する(写真1)というアイデアを提唱していた(写真2、写真3)ものの、この後はIEEE 1394に見切りをつけてUSBの高速化に走っている。
写真1:Device Bayの基本的なアイデア。ホストからはUSBとIEEE 1394、それと電源をデバイスに供給することで、さまざまなデバイスを交換しながら利用できるというアイデア。出典は“Technology White Paper:Introduction to Device Bay Interface Specification”
写真3:Device Bayの応用。4chのRS-232Cポートを利用できるようにするというもの。またHost側の外部USBポートとIEEE 1394ポートを使って、本体の外部にDevice Bayを置くことも可能というデモ
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EISAの出現とISAバスの確立 PC標準化への道Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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