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LINE、Keep機能で保存されたデータの日本移転は2022年前半に 前倒しで公表

» 2021年06月02日 21時50分 公開
[ITmedia]

 LINEは6月2日、「Keep」機能を使って保存されたデータの日本移転を2022年前半に完了させると発表した。当初、トーク内の保存データ以外の移転目標については、11日に開催予定の有識者らで構成する特別委員会後に公表する予定だった。しかしアルバム機能を使って保存したデータの移転を巡る報道を受け、前倒しで公開したという。

photo メッセージアプリ「LINE」

 Keepは、自分専用のトークルームを使ってテキストや画像などを保存できる機能。保存したデータの日本への移転は21年8月に始めるという。

 LINEはユーザー情報などが中国の子会社からアクセスできる状態になっていた問題を受け、トーク内の画像や動画などのファイルは6月までに海外サーバから日本へ移転する計画を示している。

photo LINEが発表している、データの国内移転の計画

 しかしアルバム内のデータなどトーク以外のファイルの移転時期は公表しておらず、一部ではこれを「データの国内移転に遅れ」とする報道が出ていた。これに対してLINEは「当初から6月中に日本国内に移転する計画の対象に入っていないため、遅れているわけではない」とコメント。一方で説明が不足していたのは事実として、Keep機能を使って保存したデータの移転時期を前倒しで発表することを決めたという。

 トークとアルバムやkeepで保存したデータの移転時期を別々にしていた理由については「アルバムやKeepなどのデータは永続的に保存されるため、ストレージ容量が大きく異なる。そのためこれらのデータの移転については、トークで送受信されるデータとは切り分けてスケジュールを設定していた」としている。

 Keepやアルバム機能以外の保存データの移転目標については6月11日の特別委員会で報告する予定。

photo プレスリリース

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