NTTドコモは6月2日、食料品や日用品を無人販売できる「スマートスタンド」を開発したと発表した。2021年7月以降、実証実験として都内近郊のマンションやシェアハウス、社員寮などの住居施設、シェアオフィスなど職場への設置を予定している。
このスマートスタンドは、ショーケース型の冷蔵庫にスマートロックや監視カメラなど各種センサーを取り付けたもの。商品の購入は事前にスマホから行う。購入後、QRコードをスマホで読み込むとスマートスタンドのロックを解除でき、商品を受け取るという仕組みだ。取り扱い商品は食品や日用品などさまざまで、専用アプリから設置してほしい商品のリクエストを送信することもできる。
商品の価格には、ダイナミックプライシングを採用しており、賞味期限などによって価格が変動する。そのため、食品の廃棄ロス削減にも期待できるとしている。
運用する側は、運営システムを通して、スマートスタンドのロック状態や温度、利用者や冷蔵庫の映像といった情報をリモート監視できる。他にも故障時に自動で運用を停止する機能や、画像認識エンジンなどを活用した異常検知の機能も搭載。防犯面の安全性を確保しながら、効率的な運用が可能という。
スマートスタンドは、NTTドコモ内の新規事業プログラム「トップガン」の中で開発されたもの。コロナ禍で求められるニューノーマルな生活での「施設から出ることなく非対面での物品購入」のニーズに対応する、新しいサービスとして企画・開発したとしている。
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