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ロジャー・ウォーターズ、Facebookからのピンク・フロイド楽曲使用高額オファーに「ありえない」

» 2021年06月16日 14時10分 公開
[佐藤由紀子ITmedia]

 英ロックバンドのピンク・フロイドの元メンバー、ロジャー・ウォーターズ(77)は6月11日にニューヨークで開催されたジュリアン・アサンジ解放運動のフォーラムに登壇し、米Facebookからピンク・フロイドの楽曲使用オファーを受け、断ったと語った。

 ウォーターズは数枚の紙を掲げ、「ここに来る前にフォルダに入れてきたこれが、なんだか分かるかい? 私の『Another Brick In The Wall, Part Two』をInstagramの宣伝動画で使うための許諾申請だ。今朝、(Facebookの)マーク・ザッカーバーグ(CEO)から届いた懇願で、ものすごい金額を提示されたが、答えはfuck you no fucking way(くたばれ、ありえない)さ」と語った。


 「この話を持ち出したのは、何でも金で買えると思っているやつらのやり口だが、われわれにもパワーがあるということを示すためだ。私には著作権という力があるんだ。だから糞ザッカーバーグなんかの仲間にはならない」と語り、会場の喝采を浴びた。

 roger オファー用紙を掲げるロジャー・ウォーターズ(本人のツイートより)

 「そもそも女の子がかわいいかどうかを評価するひどいアプリ(「Face Mash」のこと)でスタートしたやつだ。彼は世界で最も権力を持つばかの1人だな」とも。

 Another Brick In The Wallは、1979年リリースのアルバム「ザ・ウォール」に収録された曲で、Part IIはシングルカットされた。英国の閉鎖的な学校教育を批判している(記事末に公式動画を転載)。

 FacebookがどのようなInstagramの宣伝にこの曲を採用しようとしたのかは不明だ。


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