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» 2021年06月23日 21時42分 公開

コロナワクチンの副反応リスクが分かる無料Webアプリ、医師が作成 「安全な職域接種に役立てて」

4つの質問に答えるだけで、新型コロナワクチンを接種した際に副反応が起きるリスクが分かる。こんなWebアプリを、医療ベンチャーが無償公開した。

[井上輝一,ITmedia]

 4つの質問に答えるだけで、新型コロナワクチンを接種した際に副反応が起きるリスクが分かる。こんなWebアプリを、医療ベンチャーのプレシジョン(東京都文京区)が6月23日に無償公開した。

プレシジョンが公開した「コロナワクチン接種前セルフチェック

 URLにアクセスし、「チェック開始」をクリックすると順に4つの質問が表示される。「接種は初めてか」「(選択肢にある)既往歴はあるか」といった質問に答えると、回答者自身の薬剤に対するアレルギー経験の有無や、接種後の会場滞在時間の目安が表示される。回答後のページでは、ワクチン接種後の注意点や疑問点をまとめた約6分間の動画も閲覧できる。

回答結果の一例

 Webアプリを作ったのは、プレシジョンの代表で現役医師でもある佐藤寿彦さん。自身も東京都港区の診療所でワクチン接種の予診係をしているという。同アプリは、接種者が急性反応のリスクを事前に知るのと同時に、ワクチン接種に携わる医療従事者が接種者の急性反応リスクを事前に評価し、安全に対応するために作ったものとしている。アプリの問診アルゴリズムは、医療現場の運用に関する文献などを基に作成したという。

 「今回の職域接種は、少ないスタッフでより多くの人に接種することが求められます」と佐藤さん。新型コロナワクチンの接種者のうち、約1〜3%の人に30分以内にじんましんやアナフィラキシーといった急性アレルギー反応が出ることが分かっている一方、職域接種に当たる医療従事者の数を十分に確保することは難しく、スタッフが少ない医療期間では副反応が出た際にワクチン接種の業務が滞ってしまう課題があるという。

 「事前に急性反応のリスクを評価することで、スタッフの安心感につながるとうれしい」(同)

 公開中のバージョンの他に、接種会場で使える医療現場向けのバージョンも用意する。企業や大学、自治体、医療機関などから要望があれば医療機関向けアプリも無償提供する他、安全な職域接種に役立つ講義動画や資料も無料で共有するという。

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