手持ちのマルチトラック音源でDolby Atmosを試してみたのが、次の動画だ。複数のトラックを頭の周囲に配置し、その内の1トラックだけを、グリグリと頭の周りを動かしてみた。このように、視覚的にオブジェクト(音源)の定位を決められる点は、作っていて楽しかった。
ただ、このDolby Atmos Renderer、困ったことに、CPUのリソースを食いまくるのだ。32GBのメモリを積んだ2017年のiMacで動作させると、CPU処理が追い付かず、音源にバリバリバリと醜いノイズがのってしまう。
それならばと、2020年のIntel MacBook Pro(32GBメモリ)で試してみると、さすがにノイズはのらなかったが、ファンが超高速に回転し続け、うるさくて音楽制作どころの話ではなかった。Mac Proクラスのモンスターマシンでないと処理できないのかもしれない。
こうなると、処理能力に優れているM1 Mac に、Dolby Atmosのプラグインが対応してくれるのを待つしかないのか。あるいは、これはアップルが明言していることだが、2021年中に、Logic ProにDolby Atmosの制作環境を導入するそうなので、それを待つのがベストだ。Logic Proが対応してくれるのであれば、Avidに3万3000円も支払う必要はない。ちなみにLogic Proは2万4000円である。
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