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静岡に“珍自販機スポット”現る 冷凍ラーメンから昆虫食、ふるさと納税まで

» 2021年07月08日 18時10分 公開
[芹澤隆徳ITmedia]

 静岡鉄道傘下の静鉄リテイリングは7月8日、JR藤枝駅直結の商業施設「オーレ藤枝」に22台もの自動販売機を置いた無人販売所「OLE Self&Cafe」(オーレセルフ&カフェ)をオープンした。冷凍ラーメンや昆虫食など珍しい自動販売機を集めた。

無人販売所「OLE Self&Cafe」

 静岡初進出となる丸山製麺の冷凍ラーメン自販機「ヌードルツアーズ」を始め、冷凍寿司や冷凍餃子などの自販機が5台。他にもコロナ禍の影響に苦しむ地元飲食店の支援を兼ね、お弁当を販売する「藤枝逸品グルメ自販機」、カキ味噌缶詰など珍しい「ご当地缶詰」の自販機も並ぶ。

冷凍ラーメン自販機「ヌードルツアーズ」

 ティ・アイ・エス(東京都台東区)が展開する「昆虫食自販機」も設置した。コオロギやタガメ、サソリ、タランチュラなど姿かたちがそのままのものからプロテインバーのような加工品までバラエティに富んだ商品を販売する。

 店内は100m2ほどの広さがあり、イートインスペースも併設している。来客はフードコード感覚で食事を選んだり、お土産を買ったりできる。営業は24時間。

店内にイートインスペース

 静鉄リテイリングによると、珍しい自動販売機をあえて選んだのは「集客」のため。「オーレ藤枝や地元の店舗はもちろん、コロナ禍の影響で苦しんでいる飲食店を盛り上げたい。OLE Self&Cafeは無人販売のテストマーケティングを行う場として活用していく」という。

 10月以降には「ふるさと納税自動販売機」を新たに設置する。ITベンチャーのグローキーアップ(神奈川県藤沢市)がJR東日本と協力して開発したもので、現金やクレジットカードで手続き(寄付)をすると返礼品の引換券などを発行する。

 ふるさと納税自販機は神奈川県湯河原町など3つの自治体が導入済みで、オーレ藤枝は民間として初の導入ケースになる。自販機が現地にあるメリットを生かすため、ホテル宿泊券など地元で活用できる返礼品の案も出ているという。

グローキーアップの「IoTふるさと納税自動販売機」

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