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» 2021年07月14日 19時00分 公開

ソフトバンク、5Gの次世代「6G」のコンセプト公開 「圏外をなくす」「ベストエフォートからの脱却」など

ソフトバンクは7月14日、同社が目指す第6世代次世代通信システム(6G)のコンセプトを公開した。「ベストエフォート型から脱却する」など12の目標を掲げ、2030年までの実現を目指す。

[荒岡瑛一郎,ITmedia]

 ソフトバンクは7月14日、同社が目指す第6世代次世代通信システム(6G)のコンセプトを公開した。「圏外をなくす」「ベストエフォート型から脱却する」といった12の目標を掲げ、2030年までの実現を目指す。通信速度は5Gの約10倍を見込むという。

Beyond 5G/6Gに向けた12の挑戦

 ソフトバンクは12の目標を「アーキテクチャーの挑戦」「技術の挑戦」「社会の挑戦」に分類。アーキテクチャーの挑戦では、人工衛星を活用してネットワークを構築し、住宅地で圏外になるエリアをなくす他、通信の安定性を向上し、通信サービスでのベストエフォート方式を取りやめることなどを目指す。

 技術の挑戦では、無人航空機を活用し、これまで通信が難しかった海上や山間部のエリア化を目指す他、5Gより高い周波数「テラヘルツ帯」の活用などに取り組む。テラヘルツ帯は100HGHzから10THzの間を指し、活用することで5G以上に高速、大容量の通信が可能になるという。6Gが普及する時代には電波の用途が今以上に広がることを期待し、電波を使ったセンシング技術や、遠隔充電技術の開発も促進する。

 社会の挑戦では、6Gによってモバイル通信がこれまで以上に社会インフラとして重要視される時代を見据え、通信障害が起こりにくいネットワークの構築や、セキュリティの強化を目指す。

 特にセキュリティについては、量子コンピュータでも解読されにくい耐量子計算機暗号(PQC)や量子暗号通信(QKD)の研究に取り組む。ソフトバンクによれば今後量子コンピュータが実用化されれば、現在SSLで使われている暗号技術「RSA暗号」が解読される可能性があるという。

 ソフトバンクは6Gが普及する時期と量子コンピュータの実用化が重なる可能性があるとしており、6Gでの通信の安全性を確保するため、PQCやQKDの技術検証を進めるとしている。

 5G以降の通信技術や6Gについては、NTTドコモが20年1月に、KDDIも21年3月に技術コンセプトをそれぞれ公開している。

ソフトバンクのBeyond 5G/6Gの世界観

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