新宿駅東口にあるビル「クロス新宿スペース」屋上のディスプレイで、7月1日から放映されている巨大な猫の立体映像。企画元のクロススペース(東京都新宿区)は16日、開発に協力したオムニバス・ジャパン(東京都港区)との会議資料の一部を公開し、放映する映像を猫に決めた経緯を明かした。「他の案の中に、ディレクターがこっそり忍ばせていた」(クロススぺース)という。
猫以外には、岩でできた壁がだんだん柔らかくなっていく映像を流すなどの案があったという。公開した資料では、各案のイメージ画像も掲載している。
クロススペースは1日に試験放映を開始。約8.16(高さ)×18.96m(幅)の4K湾曲ディスプレイを活用し、錯視を利用して立体に見える映像を流している。この仕組みでは映像を立体的に見られる角度が限られるが、新宿駅東口駅前広場が視聴に適した場所になるよう、ディスプレイの形状を加工したという。
SNSでは「大きな猫がくつろぐ様子がかわいい」「どんな経緯で(映像が)猫になったのか」などと開始直後から話題に。その後は映像を流す回数などを見直し、12日から正式に放映を開始した。
映像を目的にした人たちの“密”を避けるとして、放映時間を事前でTwitterで公開するといった取り組みも行っている。放映を終える期限は定めておらず、今後は新しい猫の映像も公開する予定という。
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