米Zoomは7月18日(現地時間)、クラウドコンタクトセンターサービスを手掛ける米Five9を買収することで合意に達したと発表した。全株式取引による買収で買収総額は147億ドル(約1兆6000億円)。取引は2022年上半期に完了の見込みだ。Zoomにとって過去最大規模の買収になる。
Five9のCCaaS(サービスとしてのコンタクトセンター)をZoomのコミュニケーションプラットフォームと組み合わせることで、企業と顧客の繋がり方を改善できるとしている。
コンタクトセンターの市場規模は約240億ドル。この買収により、Zoomの長期的な成長機会が加速すると見込んでいる。
Five9は、2001年創業のカリフォルニア州サンラモンに拠点を置く上場企業。世界中の2000以上の顧客に、デジタルエンゲージメント、分析、ワークフローの自動化、従業員の最適化、従業員をサポートするAIなどを提供している。
Zoomのエリック・ユアンCEOは発表文で、「われわれはプラットフォームを強化する方法を常に探している。Fice9の追加は、顧客により多くの幸福と価値を提供する自然な組み合わせだ」と語った。
取引完了後、Five9はZoomの独立した子会社としてZoomの営業部門下に入る。ローワン・トロロープCEOはCEOにとどまり、Zoomの社長を兼任する。トロロープ氏はSymantecに22年務めた後、Cisco Systemsで幹部を歴任し、2018年にFice9のCEOに迎えられた。Cisco Systems在籍期間はユアン氏と一部重なる。
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