7月23日に国立競技場で行われた東京五輪の開会式では、選手入場時のドラゴンクエストなどのゲーム音楽や、競技紹介のピクトグラムと並び、1824台のドローンによる空中パフォーマンスが人々の注目を集めた。過去の五輪や他のイベントでも使用されている技術だが、一般的な飛行台数は300台から500台とされることから、その規模の大きさが伺える。
ドローンと制御技術は米Intelのもの。開会式では、市松模様の大会公式エンブレムから地球の形に変わるという精密な制御を披露したが、これはどのような仕組みで成し遂げられているのか。インテル日本法人の担当者、松田貴成オリンピック・プログラム・オフィス テクニカル・ディレクターに話を聞いた。
仕組みの話に入る前に、開会式のパフォーマンスに使用されたドローンについて改めて触れておこう。
使用されたのは、最新式ドローン「PREMIUM DRONES」。4つのLEDを搭載しており、重さ340gの軽量ボディーと毎秒11mまでの耐強風性が大きな特徴。Intel製ドローンは18年の韓国・平昌冬季五輪の開会式でも使用されており、五輪での採用は2大会連続。夏季五輪でのパフォーマンスは初めてだった。
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