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「アプリで開閉するレンタカーが山奥で開かず」の人、その後の顛末を語る(前編) トヨタの担当者と再検証した結果、どうなったのか(1/2 ページ)

» 2021年08月11日 13時00分 公開
[松尾公也ITmedia]

 米Quoraのエバンジェリスト、江島健太郎(@kenn)さんが旅先で遭遇したレンタカーのトラブルに関するツイートが大きな話題になり、Twitterのトレンドにもなった。その顛末を、ポッドキャスト番組「backspace.fm」にゲスト出演した江島さん自身が詳しく語った。

photo ポッドキャスト番組で語る江島さん(中央)

 江島さんが使ったのは、トヨタ自動車の無人レンタカーサービス「チョクノリ!」。Bluetoothを使い、スマートフォンアプリで車の鍵を開閉する仕組みだが、飛騨の山奥で車のドアが開かなくなり、締め出されてしまうというトラブルに見舞われた。「アーリーアダプターとして初期のバグは踏んでおかないといけない星の下に生まれてきたので」と江島さんは笑うが、一つ間違えば命に関わるトラブルでもある。

photo チョクノリ!ではスマートフォンアプリが鍵になる

 締め出されてしまったときに車を止めていた駐車場は宿泊施設のもので、幸いなことにスーツケースは車外だったが、車の中には江島さんの荷物(小物)が入ったまま。それも一緒にレッカー移動されてしまったという。

 現地ではトヨタが契約している損保会社のロードサービスがピッキングで開けようとしたが、セキュリティシステムが堅牢すぎて、どうやっても車に入れない。

 アプリの入れ直し、鍵の再発行などをやって、10分に1回くらい、1秒だけ通信がつながることがあったが、「そこでアンロックの指示を出してもまたガシャンと閉まる」という“頑固”さで、現地での解錠はお手上げとなった。

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