ソーシャルVRサービス「VRChat」を使ったイベント「バーチャルマーケット」の魅力は、バーチャル秋葉原駅やバーチャル山手線に乗るだけではない。この仮想展示会にダイブしてみたら、そこはアバター試着し放題の大騒ぎなのだ。そこで筆者はVRChat内の友人とバーチャルマーケットに飛び込み、このカオスな世界を存分に楽しんできた。
VRChatの魅力の一つは、いろいろなアバターに変身し、さまざまなワールドに遊びに行くこと。このVRChat内で8月28日まで行われている無料の3Dデータ即売会「バーチャルマーケット6」会場内では、アマチュア/プロを問わずクリエイターが作った多数のアバターが展示されている。
バーチャルマーケット6巡りの楽しみは、面白そうなアバターに出会ったら試着すること。その姿を見ている他のユーザーも同じアバターに変身して「おれがあいつで、あいつがおれで」とカオスな空間を互いに大歓喜しながら楽しめるのだ。試着して気に入ったらWebブラウザ経由で購入し、自分の手元にアバターを迎えられる。
「このアバターかっこよくない? あっちのほうにあったの!」と好みのアバターに変身しておしゃべりしたり、そのアバターのままワールドを巡って、本当に気に入ったら購入して自分のアバターにしたりできる。店頭でしか試せない現実世界と違い、Favorite(お気に入り)に登録すればいつでも呼び戻せる、新しい買い物体験が味わえる。
中には大人気すぎて、行く先々で写真撮影を頼まれる“モテアバター”もある。VRChatにはホストクラブなどのロールプレイが楽しめるイベントも存在する。メタバースのなかで「かわいい」「かっこいい」を追求したい人にとっても、バーチャルマーケットは欠かせない場となっているようだ。
アバターの種類も豊富だ。例えばホロウサ(@tolune)さんの「シュヴァルツェアイン」はメカとメイド少女という、おいしいとこどりをしたロボット型アバター。一般的なアバターと比べてかなり巨大なサイズだ。視界がメカニカルな空間に変わったり、銃器を装備して撃ったりと、さまざま仕掛けがある。
最初のうちはどう操作すればいいのか分からないが、友人と試行錯誤していくうちに操作方法がつかめてくる。三人寄れば文殊の知恵とはよくいったもので、教え合って遊ぶというのもバーチャルマーケット6試着ツアーの醍醐味(だいごみ)だ。
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