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アバター着替え放題の大騒ぎ 美少女キャラもロボットも 「バーチャルマーケット6」の遊び方(2/2 ページ)

» 2021年08月27日 19時30分 公開
[武者良太ITmedia]
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目的は「クリエイターとユーザーの出会いの場」

 バーチャルマーケットの発起人・動く城のフィオ(@phio_alchemist)さんに話を聞くと「バーチャルマーケットは現実世界のECサイト上だけでやりとりするのではなく、VR空間内にアバターという作品を展示できる場を作り、クリエイターとユーザーの出会いの場とすること」を目的に開催しているという。

 バーチャルマーケット6のワールド内で出会った人が、実は個人ブースの作者だったということもあり、キャラクターの背景を含めた詳しい説明を聞くことができた。こんな出会いがあるのも、バーチャルマーケット6の面白いところだ。

 Twitterで話をしていた作者とバーチャルマーケット6内で対面して話を聞くこともできる。作家自身がアバターの姿になっているため、細かいしぐさやこだわりのポイントを教えてくれる。文章や写真、映像を超えた実在感を味わいながらお迎え(購入)するか迷えるのだ。

VRChat初心者は要注意、アバター変更には「信用度」が必要

 VRChatは、新しくアカウントを作った直後はTrust Rank(信用度)が低いため、すぐにいろいろなアバターに着替えられるわけではない。最初は用意されたパブリックアバターや、無料で使えるアバターを配布しているアバターワールドのアバターしか使えない。

 プレイ時間を積み重ね、VRChat内のフレンドを増やすことでTrust Rankが上がり、ゲームエンジン「Unity」などの3Dソフトで作ったアバターを着ることが可能になる。作品販売サイト「BOOTH」などで他のクリエイターが作ったアバターを購入してその姿になることもできる。

 一方、ゲームや漫画、アニメのキャラクターを許可なく3Dモデル化するなど著作権を無視した違法なアバターも少なくない。バーチャルマーケット経由で入手したアバターなら、アバターの審査を行っているので安心安全だ。メタバース内での自分の姿として、公序良俗に反しない範囲で自由に使うことができる。

 アバター以外にもVRChatで使えるアクセサリーの3Dデータや、自作ワールド内に設置できる建築物の3Dデータを展示・販売しているブースもある。過去のバーチャルマーケットでは同人誌のPDF販売をしているブースもあった。

photo 「モルカー」など有名キャラクターのアバターも販売している

 コロナ禍によって開催が難しくなった同人誌即売会やアートイベントが、VR世界の中では自由に開催できる。この流れは今後も加速していくだろう。

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