このコーナーでは、テクノロジーの最新研究を紹介するWebメディア「Seamless」を主宰する山下裕毅氏が執筆。新規性の高い科学論文を山下氏がピックアップし、解説する。
中国Lenovo Research、中国・清華大学、中国Institute of Software Chinese Academy of Sciences、カナダ・トロント大学による研究チームが開発し、6月に論文を発表した「HoloBoard」は、デジタルコンテンツを表示し、 背面からジェスチャー操作できる半透明黒板型ディスプレイだ。ヘッドマウントディスプレイなしで、拡張現実(AR)を生徒に見せることができる。
半透明(半透過、半反射)の素材を使用した4×3mの大型投影スクリーンを教室の前方正面に設置し、教壇用のステージをその後ろに配置する。ステージの後ろには光吸収カーテンをつるし、余分な光を吸収する。
4つの調光スポットライトでステージの登壇者を強く照らすことで、生徒側からは、スクリーンの後ろにいる登壇者の姿と、スクリーンに映し出されたデジタルコンテンツの両方を裸眼で確認できる。
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