ジェスチャー操作の仕組みはこうだ。4台のVRベースステーション(SteamVR 2.0)を教室の隅に配置し、HTC Viveコントローラー(両手用)と4台のVive Tracker(頭、腰、左右の足に装着)を使い、登壇者をモーショントラッキングする。
登壇者の動きは前面のスクリーンにリアルタイムで反映される。登壇者が画面上の物体をつかんで移動、3Dオブジェクトを拡大縮小・回転制御、フリーハンドで描画、キャラクターになりきるなど、これまでの黒板では行えない表現が可能だ。
このディスプレイを使ったデモンストレーションでは、6〜9歳の生徒を対象に、太陽系の惑星に関する講義を行った。教師は惑星を見せ、宇宙飛行士を演じ、手書きで注釈を入れるなどして講義を進めた。生徒も登壇し、惑星をつかんで移動させたり、大きくしたりといった操作をした。
デモ後のアンケートで、生徒の満足度は高かった。論文では、このデバイスが生徒の自発的な探究心や能動的な学習を促進する可能性があることが分かったとしている。
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