「ようやくか」という朗報だ。
スマホで記事を見ていて、メニューページに戻ろうと「戻る」ボタンを押したら、見覚えのない広告ページに飛ばされる――こんな広告を米Googleが規制する、というニュースが先週のアクセスランキングに入った。
Googleは6月15日にポリシーを更新し、「ブラウザの戻るボタン→広告表示」を、スパム対策ポリシー違反として扱う。違反したサイトは検索結果に表示されにくくなったり、検索結果から削除されたりする可能性があるという。
このスタイルの広告は、Web業界が長く野放しにしていた。政府機関などによる規制を待つしかないのか……と思っていたが、サイトに大きなトラフィックをもたらすGoogleがようやく動いて少しホッとした。
ただGoogleが動いたからといって、この手の広告がなくなるとは限らない。検索流入に頼っていないサイトには効きづらいし、Google以外の広告ネットワーク経由のものにも届かないだろう。それでも、最大手が手を入れた意味に期待したい。
筆者には、もう一つスパム扱いにしてほしい広告がある。記事を覆うような大きな広告で、「×」ボタンや「閉じる」ボタンが小さすぎて押しづらかったり、どこにあるか分からなかったりするやつだ。「×」「閉じる」を探しているうちに広告本体を誤タップしてしまい、広告ページに飛ばされてイライラする。
そもそも、あの手の広告で商品を買う人はいるんだろうか? 記事を読みたいだけのユーザーのヘイトを買って、サイトそのものへの印象を悪くしているだけではないかなあ。それでも効果があるから続いているのかな……。
とはいえ、広告収入がなければ、無料でサイトを運営することは難しい。ITmedia NEWSも広告で運営しているサイトであり、筆者も広告を全否定するつもりはない。
ただ、不愉快な広告が出続けるサイトはユーザーに敬遠される。テキストサイトは、動画などに押されて苦戦が続いており、何とか収益化しようと、“だまし打ち”広告を入れているのかもしれないが、ユーザーに不愉快な思いをさせたらさらにテキスト離れが進んでしまい、悪循環だ。
筆者は、欠かさず読んでいる連載に、「小さすぎる×ボタン広告」が必ず出ることにウンザリしている。こうした広告を使わないと筆者への報酬が出ないとしたら、致し方ない……と思わなくもないが、他に収益化の道はないのだろうか。その連載は大好きなので、私は多少のお金を払う準備もあるのだが……。
今回の「戻るボタン」の件のように、読み手の意図を裏切る広告表示が、一つずつでも潰され、より健全な収益化が行われていくことを願うばかりだ。
ITmedia NEWSは不適切な広告が掲載されないよう努力していますが、まれにすり抜けてしまうことがあります。見つけたときはこちら(itm_pgad@sml.itmedia.co.jp)までご連絡ください。
オレンジページから“性的広告”は消えたが、「足の爪どアップ」や「インプラントの歯茎」もツラいCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR