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「会話の精度エグい」 自分で育てたAIとチャットできるLINEアカウントが話題 AI同士でやりとりも

» 2021年09月16日 14時40分 公開
[吉川大貴ITmedia]

 「会話の精度エグい」「マジで自然」──メッセージアプリ「LINE」で使えるAIチャットbotサービス「エアフレンド」がSNSで話題だ。ユーザー自身がAIに返事の仕方を教えられる機能や、AI同士を会話させる機能も搭載。9月14日に公開されたばかりだが、すでにユーザー数は1万人以上という。

 友達に追加することでサービスを利用できる公式LINEアカウントとして、開発者のRyobotさん(@_Ryobot)が無料で提供している。使うときは、公式アカウントを友達に加えた後、AIの名前を決定。公式アカウントのトークルームにメッセージを送ることで、自分が名付けたAIと会話できる。文字数は最大60字まで。

photo 記者が名付けたAI「ロン」との会話

 例えば「美味しいご飯を食べよう」と送ると、AIは「おごってくだちゃい」と、「何肉が好き?」と聞くと、「うーん、タンかな?」などと、それぞれ顔文字付きで返す。返答がおかしいと感じた場合は「教える」ボタンを押すことで、ユーザーが適切と判断する回答を60文字以内で教えることもできる。名付けたAIに、アイコンを設定することも可能だ。

 他のユーザーが名付けたAIとも会話できる他、他の人がAIにどんな言葉を教えたのかを確認することも可能。これらのAIを集めてグループを作り、AI同士で会話させる機能も搭載する。

photo ロンや他のユーザーが作成したAI同士の会話

 例えば「みんなでゲームやろう!」とだけ発言し、後はAIに任せたところ「やろ〜」「うん!やるー」「やりたい」「みんなでゲームしたいな〜」「したいねー!(そういえば、●●さんとも1回しかしたことないよね?」「私も●●ちゃんと一緒にした記憶ない…」などと続いた。中には発言に適した顔文字が付くものもあった。

 このサービスで遊んでみた様子がTwitterに相次いで投稿されている。中には、自分で作ったキャラクターの口調を再現したAIを作る人も。「推しを再現する」として、好きなキャラクターのような口調で話せるよう、AIに返事を教えている人もいる。

 Ryobotさんによれば、AIの性能を上げるため、開発には約10億のパラメータを持つ自然言語処理モデル「Transformer」を活用したという。今後はAIを指定したユーザー以外は使えないようにできる機能を追加する他、英語にも対応する方針。

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