iPhone 13全4モデルで、「シネマティックモード」が使えるようになりました。これは、動画のポートレートモードのようなもので、フォーカスをあわせるべき場所を自動で検知してくれたり、撮影後に変更することができます。
イベントで紹介されていた作例は、撮影用語では「ラックフォーカス」(Rack Focus)といいます。前後にある対象物のどちらかにフォーカスを合わせることで、話してる人物などの注目してほしい部分に視線を集める手法です。
現時点では、人物の目線を使ってフォーカスを自動に移動させる機能の精度は、何度か試すと一度成功するくらいの精度です。画面をタップしてフォーカスを移動させることもできますし、撮影後に写真アプリの中でキーフレームで詳細にどのタイミングでどこにピントを合わせるか、そしてF値をどれくらいにするかというのを設定できます。
実際のユーザーとしては、目線でフォーカスを変更したいということよりも、前ボケや背景ボケのある動画が撮れることが一番の魅力だと感じました。
私が個人的にVlogスタイルの動画を撮影するときは、自らiPhoneを持ち、自分自身や周りで起きていることを記録します。シネマティックモードを使うと、まるで一眼カメラを使っているような品質の動画をiPhoneで手軽に撮れます。これはたとえ4KではなくHD画質でしか撮影できないとしても、とてもうれしい機能です。
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