ITmedia NEWS >

見栄えのするビデオ会議の背景は100円ショップで作れる小寺信良のIT大作戦(1/5 ページ)

» 2021年09月28日 10時03分 公開
[小寺信良ITmedia]

 今や仕事上のミーティングは、「Zoom」や「Microsoft Teams」「Google Meet」といったミーティングツールなしには語れなくなった。ただの連絡なら電話で済む話もあるが、顔を見ての相談や資料を見ながらの打ち合わせでは、やはりこうしたツールが便利である。

 筆者も打ち合わせや取材で週に1〜2回はビデオ会議をしているが、以前は気合を入れて望んでいた会議も、昨今はお互いだいぶ慣れてきたということもあり、やや手抜きというか、自分の映りをあまり気にしなくなってきた傾向が見られるようになった。

 例えば自宅の中で、部屋の様子が背景として映り込んでも問題ないエリアというのは限られる。そういうエリアが常に使えるとも限らず、またその角度にカメラやPCを設置して、便利に使える状態になるかという問題もあるだろう。

 場所としては問題なくても、照明が暗かったり逆光だったりすると、「ああそこしかやる場所ないのね」と逆にすごく生活感を感じさせてしまう。これは会社の会議室でも同じで、「もうちょっといい場所ないの?」と相手に思われていることに、もう少し敏感になるべきかなと思う。

 そこで今回は、100均やホームセンターで買えて、簡単に見栄えが良くなる細工をいろいろ考えてみたい。

顔を明るくする工夫

 ビデオ会議の機会が増えるにつれて、多くの人はそれなりにいいカメラを用意するようになってきている。そのため、撮影すること自体にあまり問題はないが、利用者側に背景や照明についてのノウハウがないというところが、見栄えの悪さにつながっている。

 そこでまず考えたいのが、照明だ。撮影用のライトは今やLEDが主流になり、価格も下がっているところだが、セッティングや保守管理が面倒という問題がある。そこで、機材を増やさずに小道具でなんとかするという方向で考えていく。

 まず1例だが、筆者の仕事部屋にカメラを置いただけ、というのがこの状態である。照明は向かって右側からの外光のみだ。片側からの光しかないので顔の半分が暗く、背景にも生活感が丸見えである。

photo 筆者の仕事部屋、外光のみ

 天井にLEDのシーリングライトがあるが、これを点けても背景が多少明るくなるだけで、顔の暗さは変わらない。なぜならば、筆者がシーリングライトよりも前に座っているからである。

photo 天井のシーリングライトを点灯した
       1|2|3|4|5 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.