パスワード管理ツール「1Password」を提供する米1Passwordは10月12日(現地時間)、登録してあるパスワードなどの情報を誰とでも安全に共有できる新機能「Psst!」(Password Secure Sharing Tool)を発表した。これまでもユーザー同士であれば情報を共有できたが、Psst!はユーザーではない人とも共有できる。
非ユーザーとの情報共有は最もリクエストの多い機能の1つだったという。例えば、来客に自宅のWi-Fiのログインパスワードを教えたり、企業ユーザーであれば、1つのプロジェクトだけに参加する取引先をイントラネットに招待したりするというようなニーズがある。
利用するには、パスワード一覧画面で共有したいパスワードを右クリックすると「Get a link to share this item」というカードが表示されるので、ここでリンクの有効期限を選択し、共有相手のメールアドレスを入力する。有効期限は初期設定では1週間だ。共有相手のメールアドレスを入力せず、誰でも表示できるようにすることもできる。また、1人が表示したら無効になるよう設定することもできる。
「Get Link to Share」ボタンをクリックすると、一意のリンクが表示されるので、「Copy」をクリックしてコピーする。
このリンクをメールやメッセージにペーストして送る。送られた相手がこのリンクをクリック(タップ)すると、相手を指定していない場合は共有した情報が表示され、メールアドレスで指定した場合は情報を表示するためにメールアドレスを入力するよう求められる。メールアドレスを入力すると、情報を表示するためのワンタイムコードがメールで送られてくる。
この方法で共有する情報は元のアイテム自体ではなく、共有する時点の情報のスナップショットだ。たとえば、1時的な取引先とこの方法でパスワードを共有した場合、取引終了後にパスワードを変更すれば、取引先がログインしても表示されるのは元のコピーのみで、更新情報は表示されない。
ちなみにPsstというのは目立たないように人の注意を引くときに発する音に由来する。
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