代車を運転するたびに毎回感じるのは、ものすごい勢いで進化しているな、という点でした。特に運転支援とインフォテインメント機能の進化には目を見張るものがありました。あれはAクラスだったでしょうか「ハイ、メルセデス」というと、iOSのSiriよろしく、返事をしてくれたのには驚きました。また、Cクラスの運転支援機能は、今から思うとTesla Model 3に匹敵する性能だったように思います。つまり、筆者の2008年式C250の陳腐化が年を追うごとに進んでいくのを代車と通じて痛切に感じていたわけです。
エレクトロニクスが関連する領域は、今後も進化の歩みを止めることはないでしょう。そして、その先には、自動運転の時代もやってきます。これだけ進化が早いと、従来のクルマにしても急速に陳腐化するのではないでしょうか。ただ、Teslaの場合、システムのOTA(Over The Air、無線)アップデートが可能な分、OTA非対応のクルマより陳腐化の速度は遅くなる可能性があります。
では、走りなど、クルマとしての基本性能の部分はどうでしょうか。筆者はクルマについては素人なので、基本性能や極限の能力について評価することはできません。ただ、この分野でもTeslaだから、EVだからという理由で、陳腐化が従来車より相対的に早いという理由を見つけることはできません。
Tesla Model 3は、クルマとしての基本性能は、かなり優秀だと聞きます。高名な自動車評論家である清水和夫氏は、YouTube動画「頑固一徹学校 第20回『EV嫌いがテスラにぶったまげた!!』」の中で、Model 3について次のようにコメントしています。
「Model 3は単なるEVではなく、シャシー性能もポルシェを超えたかもしれない」「メルセデス、BMW、ポルシェ、レクサスなど、世界のトップエンジニアリングが集結してこの車体を作ったように感じた」「(Teslaは)IT企業という理由で、ものづくりに懐疑的な見方をする向きもあるが、このModel 3には当てはまらない」「EVだからすごいのではなく、クルマとしての完成度が高い」(筆者による意訳あり)
べた褒めです。経験豊かな自動車評論家が太鼓判を押しているのですから、Model 3は、この先もクルマとしての基本性能の陳腐化を気にすることなく安心して乗ることができるのではないでしょうか?
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