「iPhoneにタイヤをつけたようなクルマ」と表現されるTesla。IT・ビジネス分野のライターである山崎潤一郎が、デジタルガジェットとして、そしてときには、ファミリーカーとしての視点で、この未来からやってきたクルマを連載形式で語ります。
納車から1カ月を経過した「Tesla Model 3」は、トラブルもなく日々快適に走っています。今回は、大きく分けて2つの話題をお届けします。1つは、「2泊3日の長距離ドライブ体験記」、そして、2つ目は「陳腐化」についてです。「Teslaはデジタルガジェット」である以上、コモディティ化、陳腐化するのではないかという疑問や心配に、筆者の考えをお話しします。
納車後、初めての長距離ドライブです。EVでの旅行となると、航続距離、充電環境、電費性能などにまつわる疑問や不安を投げかける向きも多いと思います。結論からいうと、まったく問題なく自分史上最小限のエネルギーコストで約820kmのクルマ旅を堪能することができました。ガソリン価格高騰の折、とても助かります。ただ、帰路、不可抗力によるプチアクシデントを経験しました。
今回の旅は、横浜→諏訪→松本(一泊)→岐阜県白川郷→松本(一泊)→八ヶ岳→横浜と巡りました。「最小限のエネルギーコスト」で旅ができたのには、ちょっとした理由があります。
Teslaは、大きく2種類の独自の充電施設を全国に展開しています。1つは、「スーパーチャージャー」と呼ばれる急速充電施設です。もう1つは、「デスティネーションチャージング」といい、各地のショップや宿泊施設と提携してTesla専用の普通充電設備を設置しています。
今回、2泊した松本のホテルは、デスティネーションチャージングが可能で、一泊1000円の駐車料金を支払えば、無料で充電が可能でした。旅の2日目は、このホテルを拠点として白川郷にまで足を伸ばす計画をたてました。
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