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音楽ファン歓喜の時代がやってきた! 人類が「空間オーディオ」を手に入れ、ステレオを卒業する日が小寺信良のIT大作戦(1/3 ページ)

» 2021年10月26日 12時00分 公開
[小寺信良ITmedia]

 ことの始まりは10月18日、Appleの第3世代「AirPods」の発表だった。第2世代AirPodsとAirPods Proの発売が2019年、ヘッドフォンのAirPods Maxの発売が2020年。イヤフォンとしては2年ぶりの新作となる。前作もAirPods Proも売れに売れており、欲しい人にはほぼ行き渡ったところだろう。第3世代が取り込もうとしているのは、今年6月からスタートしたApple Musicで空間オーディオ未体験のユーザーだ。

photo 第3世代AirPodsは空間オーディオ対応

 その翌日10月19日、Amazonが動いた。従来Amazon Music HDでのみ配信していたDolby Atmosや360 Reality Audioの音源を、追加料金なしでAmazon Music Unlimitedのユーザーにも提供を開始。月額980円と、Apple Musicと横並びとなった。

photo Amazonの空間オーディオ

 しかしポイントはそこではない。これまでEcho Studioや一部の3Dスピーカー、サウンドバーといったスピーカー製品でしか聞けなかった3Dサウンドを、どんなヘッドフォン、イヤフォンでも聴けるとアピールした。

 これは急に決めてさっとできるようなものではなく、相当な準備が必要だったはずだ。そしてその発表がAppleの新製品発表の翌日というのが、「やだ〜ぐ・う・ぜ・ん〜」なわけはない。

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