ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)は10月28日、PlayStation 5(PS5)は「2013年の発売当初のPS4と比べて消費電力が約11〜17%減少したと推定している」と発表した。公式ブログ内でESG担当シニアディレクター、キアレン・メイヤーズ氏の言葉として伝えた。
通常、PS5用のゲームをプレイするためにはPS4用のゲームよりも多くの電力が必要になる。ただしAMD Zen 2やRDNA 2ベースの効率的なチップセット、電源、省電力設定などの改良により、動画再生やPS4用ゲームのプレイといった複数の利用シーンで消費電力を削減できたという。
1)PS5は動画コンテンツ再生時およびホーム画面での消費電力をPS4やPS4 Proの発売時に比べて大幅に削減した
2)PS5でPS4のゲームをプレイする際の消費電力は、PS4 Proでプレイする場合に比べ最大で約3分の1に削減した
3)PS5はゲームを一時中断した状態での消費電力をPS4およびPS4 Proと比較して約80%、またインターネットに接続した状態でのUSB充電時の消費電力を28〜39%削減した
これらの改良により、初期型PS4で同じことをした場合に比べ「PS5は100万台ごとに年間約4万6000トン相当の炭素排出を削減すると試算している」という。また8月までに販売したPS5(全世界1000万台超)を5年間使用した場合、推定6.2TWhの電力を抑制できたことになり「これは英国の約170万世帯の年間平均電力使用量に相当する」としている。
ソニーグループは2050年までに「環境負荷ゼロ」を実現するための計画「Road to Zero」を推進している。9月15日に開催した「2021年度ESG発表会」では、テレビやゲーム機などの民生機器分野で2020年度は製品1台あたりの年間消費電力量が2013年度に比べて54%減ったと発表した。
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