米Meta(旧Facebook)は11月2日(現地時間)、VRヘッドセット「Oculus」シリーズのソフトウェアをバージョン34にアップデートすると発表した。
このアップデートで「Space Sense」、Androidでの「スマートフォンへのお知らせ」、音声コマンドの強化(英語のみ)などの新機能が追加される。
「Space Sense」は、プレイエリアの境界線を設定する「ガーディアン」機能で、人や物がガーディアンの境界に侵入すると確認できる機能。人や犬などのペット、誰かが移動してしまった家具などがガーディアン内にあると、ピンクがかった光に覆われたオブジェクトとしてヘッドセットで強調表示される。
これで不審な動きをする主人を心配して近づいてくるペットの犬をけとばす危険がなくなる。この機能は非常に要望が多かったという。
「スマートフォンへのお知らせ」は、VRの利用中にスマートフォンのアプリのプッシュ通知を確認する機能。スマートフォンのOculusアプリとヘッドセットでこの機能を有効にすると使える。
iOSでは5月から使えている機能だ。
音声コマンドは、英語版が2020年半ばに実装された。右コントローラのOculusボタンを2回押すかウェイクワード「Hey Facebook」で起動してから音声で命令を出す。
今回の更新で、より多くの日常タスクを処理できるようになった。追加されたのは、天気予報、メディアコントロール(一時停止、1つ前、など)、Oculus Moveでのヘルストラッカーの有効化や表示、一般的な質問(「エイブラハム・リンカーンって誰?」「玉子3個のカロリーは?」など)。
Facebook Connectで紹介したピアノレッスンアプリのようなMRアプリが近い将来Oculus Storeに登場する。念頭に開発者への提供を開始した「Passthrough API」を使ったアプリを、次のSDKリリースで公開可能にする。Unity Labs、Spatial、YouTube VRなどの体験が間もなく利用できるようになる。
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