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「ヤフオク!」内の不審なメッセージ、機械学習モデル導入で相談件数が97%減

» 2021年11月12日 12時45分 公開
[山川晶之ITmedia]

 ヤフーは11月11日、ネットオークションサービス「ヤフオク!」の質問機能において、2020年6月から実装した機械学習を使った検知/削除により、不正な質問投稿に関する相談件数が97%減少したと発表した。機械学習モデルは21年9月にアップデートしており、検知精度を強化している。

検知したメッセージは削除した旨をアナウンスしている

 同社によると、質問機能を使った不正行為の例として「出品価格より高額で買い取るから連絡して」など、ヤフオク!で禁止している直接取引を持ちかけ、代金を払わずに商品をだまし取ろうとするものが多いという。英語などで投稿されることが多く、入金確認前に商品を国外に発送することを求められる。

不審なメッセージの例

 ヤフーでは、不正なメッセージパターンを機械学習させ、検知/削除する対策を20年6月に開始。最近では、日本語に自動翻訳して投稿したり、メールアドレスではなくメッセージアプリに誘導するなど手口が変化してきたことから、継続的にアップデートを実施しているという。

 結果、機械学習モデル導入前の20年5月と比較して、21年10月では「質問に不審な投稿がされる」「直接取引をもちかけられた」などの相談件数が97%減少したとしている。

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