米Qualcommは11月16日(現地時間)、投資家向けイベント「Investor Day 2021」で、ArmベースのPC向けSoCを「今から9カ月後くらい」に出荷し、2023年にはこのSoC搭載のWindows PCが発売されると語った。同社のジェームズ・トンプソンCTO(最高技術責任者)は壇上で、「最高の性能を最低の電力で提供する」ことを目標としており、このSoCは「Windows PCの性能基準を定めるものになるよう設計されている」と語った。
このSoCは、Qualcommが1月に14億ドルで買収したNuviaのチームが設計している。Nuviaは、米AppleのMシリーズプロセッサの設計にかかわった元Apple従業員が2019年に設立した企業だ。
トンプソン氏の背後に表示されたスライドには「Nuviaチームによる設計のArmベースのCPU。PCのための、Mシリーズに匹敵するソリューション」と表示されていた(公式YouTube動画には映っていない)。
クリスティアーノ・アモンCEOもNuviaチーム統合による「Armへの必然的なシフトで、QualcommはPCにとって優先的なプラットフォームになるよう位置付けられている」と語った。
QualcommはこれまでもWindows向けにArmベースのプロセッサを提供している。2019年発売のMicrosoftのオリジナル端末「Surface Pro X」のプロセッサ「SQ1」はMicrosoftとQualcommが共同開発したものだ。
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